富岡市の時計修理吉村時計店は1級技能士のお店です

吉村時計店

 

  腕時計・柱時計

大正時代の時計
大正時代の時計の時計を展示しています。
富岡製糸場見学のお帰りにお立ち寄りください。

 

富岡製糸場に遠方より大勢の観光客が群馬県富岡市に来られます。商店街として、何かおもてなしはできないか相談した結果、

「昔の懐かしい商品を展示して楽しんでいただけたらいいなあ」ということになりました。
吉村時計店として何か珍しいものはないかと探してみても特にありません。


吉村時計店

どうしたものかと思案中に、富岡市の職員が来て「昔の掛け時計とかは残っていませんか?」

「壊れたままで残っている腕時計とかはありませんか?」
「えっ、そんなものでいいの。だったら倉庫にあるよ」ということで展示することにしました。



当初は、新品を売る店なのに昔の骨董品?を並べて置くなんて、汚いしみっともないと思いました。

どうせ陳列するなら修理をして動く時計にしようと決めました。それからは毎日作業が大変でした。
先ず何十年分のホコリを落し、機械を取り出して洗浄・分解修理・調整と作業の連続でした。
部品の摩耗・破損しているものは自分で作り直して仕上げ、やっと何台かは展示することが出来ました。



ある日、腕時計の電池交換に来店した70歳代のお客様が、

「あの柱時計は古そうだけど今でも動いてるかい?」
「ハイ、分解修理しましたからちゃんと動いていますよ」
と、答えました。
「ふうーん、そうか直せるんだ。じゃあ我が家の新築記念に兄弟から貰った柱時計も修理できるね」
「直せるかどうかは見てみないと分かりませんけど、試しに持って来て貰えますか?」
「分かった。持ってくるよ」
帰られるお客様の後ろ姿がどことなく楽しげで、見送った私もいい気分になったのを憶えています。

 

  メガネ

メガネ・遠近両用メガネ
吉村時計店

 

それは寒い朝でした。60代の女性がお店に入ってこられて、

「眼鏡のつるのネジの所がもげちゃったんだけど、直せないかしら?」
「ほかのお店に持っていったら、売る方に一所懸命で、修理は乗り気じゃあないのよね!」
壊れたメガネを見せてもらったら、なるほど。蝶番の部分が欠けています。
確かにフレームは新しいのに交換した方が良さそうです。



続けて話を伺ってみると、「レンズの度は目に合っているからまだ交換し無くていいと思う。第一、まだ捨てたらモッタイない」

確かに仕事で使われているわけでもないので、もっともなお話です。


「じゃあこうしませんか、レンズは今のものを使います。でも、今回壊れたフレームの個所は見栄えもあるので修理は諦めて、

新品と交換し、レンズを削り直して調整することではどうですか?」「えっ、そんなこと出来るの?」
「ハイ、出来ますよ。逆の場合だって出来ますよ。レンズの度数が合わなくなってメガネを買い替えたい。
でも、フレームは高かったけど気に入ったので大金を出して買った。なんて場合は今のを使いたいですよね」
「この場合はレンズを新しくするので、全然問題なく今のフレームを使えますよ。良いものは使わなくちゃモッタイ無いですよね」



店主はこのお客様と同年代だから、「モッタイ無い!」「気に入ったものはズーッと使い続けたい」気持ちは良く分かります

「気に入ったものは手入れをしてでも長く使っていたい」そんなお客様の気持ちに寄り添った仕事がしたいと心がけています。

  貴金属

エンゲージリング・マリッジリング
吉村時計店

 

「最近肥っちゃったから結婚指輪をしていない」という旦那さんって良くいますよね

大事な旦那さんに害虫が寄らないように、もう一度指輪をはめて貰うなんてどうですか?



先日も40代の奥さまが時計の電池交換に来店しました。

作業中に世間話をしていたら、うちの亭主は最近結婚指輪をはずしてしまった。
理由を聞いたら、太ったから指輪がきついのでしていない。「40過ぎても、まだモテたいと思っているのかな?」


他人の夫婦のことだから聞き流した方が良さそうだったけど、つい仕事気が出てしまって、

「奥さん、だったら指輪のサイズ直しをしてみませんか?
太った旦那さんにきつい指輪をさせるのは可哀そうですよ。安く直せますよ」
と言ってしまった。
気乗りのなさそうな反応だったので、「しまった。まずいことを言ったかな?」
と、思ったが後の祭り。



忘れかけてた頃、その奥さんと旦那さんが連れ立って指輪のサイズ直しにご来店されました。

「良かった。気持ちは通じていたんだ」と思った瞬間に目がうるうる。


最近めっきり涙腺が弱くなった店主です。

  時計修理・電池交換・ベルトのサイズ直し

吉村時計店

 

器用な方でしたら腕時計の電池交換は簡単に出来ます。

しかし2点だけ注意をして取り扱っていただきたいと思います。


●体の帯電は逃がしてから作業をすること
●電池を取り扱う時は、必ず指サックをしてから作業をすること
まさかこんな人はいないと思いますが、「裏ぶたをナイフでこじ開けて自分の手を怪我した」

なんて笑えません。せめて工具は時計専用の工具を使用して下さいね。


電池を交換しても動かない場合が時々ありますよ
そんな時はオーバーホール(清掃)をしたら直る場合が多いですよ。

裏ぶたを開けた時にゴミが入ってしまうことも多いのです。
諦める前に一度吉村時計店に持ち込んでみてください